FX業者を賢く選ぶ

為替リスクは、実際に売買する外貨の額に比例しますから、この点は外貨預金と同じです。ただし、外国為替証拠金取引(FX)の場合は、実際に売買する外貨の10分の1以下の証拠金で取り引きできますから、見かけの(投入資金に対する)リターンもリスクも大きくなります。FX 一方、株式などでは、市場に出回っている量に限りがあるため、価格が暴騰・暴落した時に、買いたくても買えない、売りたくても売れない状態になります。これを流動性リスクと言います。これに対し、為替の場合、メジャー通貨ならば市場に十分な量が出回っていますから、暴騰・暴落はあっても、買えない・売れない状態になることはありません。なお、マイナー通貨の場合は流動性リスクが問題となることがあります。株 さて、外国為替証拠金取引(FX)の場合、業者に起因するリスクが問題となります。まず、業者が倒産した場合、業者に預けてある証拠金を取り返せなくなることがあります(信用リスク)。業者自体が悪徳でなくても、業者のカバー先に問題があった場合、同様の事態となります。また、業者の処理能力(サーバーや通信回線)に問題があって取引できなくなり、取引機会を逸することもあります。さらに、業者が示す為替レートに問題があり、注文を出してもレートが変動して不利なレートが再提示されることもあります。このように業者に起因するリスクは取引の安全性に直結しますから、広い意味で信用できる業者を選ぶ必要があります。FX 外国為替は、短時間の間にレートが上下します。また、24時間取り引きされていますから、寝ている間に買った通貨が暴落(売った通貨が暴騰)してしまうこともあり得ます。 さて、例として、10万円の証拠金でドル/円を1ドル=110.00円の時に1万ドル買ったとします。手数料やスワップ金利を無視して考えると、1ドルが1円下がるごとに1万円の損失が発生します。10円下がると10万円の損失が発生し、証拠金がなくなってしまいます。業者の方も証拠金がなくなってさらに損が出た場合、不足分を顧客から回収できないと困ります。そこでこうなる前に追加証拠金(追証)の払込を要求したり、自動的に取引を精算(ロスカット)してしまったりします。追証やロスカットの基準は業者によって異なります(追証を要求せずに警告のみ行う業者や全く警告を行わず、ロスカットのみ行う業者もあります)。 日経225ミニ しかし、こうなる前に、損失が出たらあきらめて「損切り」することも必要でしょう。外国為替証拠金取引では、損切りのための注文方法として、「逆指値」(ストップ売買)というものがあります。ストップロス(S/L)とも呼びます。通常の指値は「指値まで値上がりしたら売る、値下がりしたら買う」ですが、逆指値は「指値まで値上がりしたら買う、値下がりしたら売る」というものです。例えば、1ドル=110.00円でドル/円を買っていて、108.00円で逆指値売りの注文を出しておけば、寝ている間にドルが暴落しても、1ドルにつき2円の損失ですみます。